仮想化時代のP2P

仮想化が叫ばれてから久しい今、P2Pの世界も仮想化の流れが来るであろう。最近、バーチャルプライベートサーバー(VPS)というのが話題になってきている。これは、LinuxベースのサーバーマシンにXenやKVMなどといった仮想サーバーを入れて、仮想サーバーを貸すというタイプのサービスである。単刀直入に言うと、このサービスは、常時インターネットに繋がったLinuxマシンをまるまる一台借りるのと同義である。また、最近のLinuxではWineというソフトを用いて、大体のWindowsアプリを走らせることができる。

ここまで来れば、察しのいい人ならそれが何を意味するのかわかるだろう。

つまり、Linuxさえ覚えてしまえば、法律に引っかかることなくファイル共有ソフトを立ち上げることが可能であるということである。しかも、ポート0でも自在にダウンロード可能になる事である。具体的には、

  1. VPSサービスを借りる
  2. Linuxサーバーを立てる。(Ubuntu 32bitがいいかもしれない)
  3. ディスクトップ環境をインストールする
  4. Wineをインストールする
  5. iptablesでポートを開く
  6. Wine上でファイル共有ソフトを起動する。

こんな感じだろう。

この方法のメリットとして、

  • 自分のパソコンではなく、仮想サーバーなので情報流失の心配がない。流出してもせいぜい他のダウンロードしたファイルのリストが漏れるだけ
  • 基本的にインターネットの中枢に近い部分につながっているため、ダウンロード効率はPCから起動するよりも良い。
  • ポートが開けない場合でも、仮想サーバー側で開いていれば良い。
  • スウェーデンなど、海賊党が議席を持っている国のサーバーを使う場合、基本的に現地の法律が適用されるため違法になる可能性が飛躍的に減る

デメリットは、

  • Linuxを覚えなければならない。
  • 定期的に仮想サーバーのデーターをダウンロードしなければならない
  • ファイルの確認ができない
  • 仮想サーバーの運営者によっては帯域制限が掛かる可能性がある。(ただし、これはプロバイダで帯域制限がかかるのと大差はない)

SeedBox

現実には、すでに海外では、Torrent用のレンタルサーバーのサービスを行っているところもある。こういったものをSeedBoxと呼ぶ。もちろん、Torrentである必要はない。次の時代のP2Pとしてのヒントである。